• 今回は、動脈硬化が気になる方に対して、実際の血管の硬さを評価する検査である「CAVI(キャビ)検査」について詳しく説明します。

動脈硬化の仕組みとリスク

動脈硬化とは、体の中の血管が硬くなることです。
例えば、血液の中に脂肪が多くなると、血管の壁に悪い脂肪(LDLコレステロール:いわゆる悪玉コレステロール)がくっつき、時間が経つと血管が狭くなってきます。これが続くと血液が流れにくくなります。

もし血管が詰まってしまい、心臓や脳に血液が届かなくなると、心筋梗塞や脳梗塞という病気になることがあります。
さらに、硬くなった血管は破れやすくなり、危険な状態になることもあります。

CAVI検査の方法と特徴

CAVI検査とは、血管の硬さを調べるための簡単な検査です。
ベッドに横になって、腕と足首に特別な機械をつけて血圧や脈を測ります。痛みもなく、短時間で結果が分かる検査です。

検査で分かる3つのポイント
この検査で分かることは、次の通りです。

  • 血管の硬さ:CAVIの数値が低いと血管が柔らかく、高いと硬いことを示します。
  • 血管の詰まりがあるか:ABIという別の項目で、足の血管が詰まっているかどうかが分かります。
  • 血管年齢:年齢に対して血管がどれくらい健康であるかを、同年代の平均値と比較して知ることができます。

これらの情報をもとに、どのように健康を保つかを考えることが可能になります。

動脈硬化の予防方法

動脈硬化は、加齢とともに進みやすいものですが、運動やバランスの取れた食事を心がけることで防ぐことができます。
青魚や野菜、食物繊維をたくさん摂ることが大切です。

CAVI検査が推奨される人
CAVI検査をおすすめするのは、以下のような方です。積極的に検査をすることが望ましいと思います。

  • 血圧が高い方
  • コレステロールが高い方
  • 糖尿病がある方
  • 喫煙される方
  • 家族歴として脳梗塞や心筋梗塞がある方

検査結果の活用方法

結果はあくまでも指標ですが、参考にすることで、例えばコレステロールが高く治療するか悩んでいる方にとっても重要な判断材料になります。
また、定期的に検査をすることで、現在の治療が適切かどうかの目安にもなります。

足の血流が悪いこともこの検査で判明します。
例えば、片足の色が悪い、歩くと足がだるくなるといった症状がある方には、検査がおすすめです。

痛みもなく短時間でできる検査なので、心配な方はぜひ医師に相談してみてください。

CAVI検査の進め方

動脈硬化は年齢や生活習慣によって進行しやすい病気で、血管が硬くなると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
早めに検査を受けることで、健康を守る指標となります。

CAVI検査のメリット

健康診断ではわからない、「血管の硬さ」を数値で測定できる簡単な検査であることです。
痛みもなく、約5分程度で終わります。
結果はその場で分かるため、すぐに医師と相談できます。

具体的な検査手順

実際の検査の流れとしては、仰向けにベッドに寝て、腕や足首にカフをつけて血圧や脈を測ります。
胸にもセンサーを1つ装着します。
特別な準備は不要で、痛みもありません。さらに、この検査は、血圧や血液検査と同様に健康管理の一部として非常に重要です。自分の血管の状態を知ることで、生活習慣の見直しや治療方針を考えるきっかけになります。

検査時の注意点(測定が難しいケース)

ただし、以下のような場合は測定が難しく、検査結果が「参考値」となることがあります。

  • 不整脈がある方(心拍が不規則なため)
  • 肥満の方・体格が大きい方(カフの装着が難しい場合がある)
  • 検査中に動いてしまう方
  • 大動脈ステントなどの血管手術歴がある方
  • 下肢の血流に問題がある方
  • 透析を受けている方(シャント側の血圧を測定できないため)
  • 高齢者(血圧や血管状態が変動しやすいため)

このような場合は、主治医と相談して適切に判断することが大事です。

動脈硬化と関連疾患

動脈硬化は、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤、腎不全など、さまざまな重大な疾患の原因になりますが、ある程度進行するまで自覚症状がほとんどありません。
そのため、動脈硬化の程度を簡単に評価できるCAVI検査は非常に重要です。また、頚動脈エコーという首の血管を見る検査でも動脈硬化を確認できます。

※当院では予約なしで検査が可能で、結果も当日にお伝えしています。

※血圧が高い方、コレステロールが高い方、糖尿病のある方は保険適用で検査が可能です。

検査結果を指標として、健康を守っていきましょう。