• 動脈硬化が心配な人に頸動脈エコー検査のメリット、検査項目についてお伝えします。

頸動脈はどこにあるの?

頸動脈とは首にある血管のことで、総頸動脈から内頸動脈・外頸動脈に枝分かれし、脳に血液を送る大事な血管です。
エコー検査でこの頸動脈を見る意味は、実際の血管の中の様子を確認でき、動脈硬化の評価が簡単にできることにあります。

以前、心エコーの検査>>でもお話ししましたが、超音波を使用した検査のため痛みはなく、放射線を浴びることもありません。
例えばTシャツなど襟のない服装であれば、そのまま服を脱ぐことなく検査を行うことが可能です。

症状がないからこそ注意が必要です

動脈硬化は、高血圧、コレステロールや中性脂肪などの異常である脂質異常症、糖尿病や喫煙などが原因で血管が硬くなり、狭窄が起こることで、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、大動脈瘤、下肢動脈の狭窄や閉塞など、さまざまな病気を引き起こすと言われています。

  • 血圧が高い
  • LDLコレステロール値が高い
  • HDLコレステロール値が低い
  • 中性脂肪が高い
  • 血糖値が高い

などの異常がある生活習慣病の方はたくさんいらっしゃいます。

どれも数値の異常だけで症状がないことがほとんどのため、健診で数値の異常を指摘されても気にしていない方、治療されていない方も多くいます。

また、何らかの治療をしている方でも、「特に症状がないから大丈夫」「薬を飲んでいるから心配ない」と考えている方も多いですが、決してそうではありません。

頸動脈は脳へ行く血管ですが、体表近くにあり簡単に見やすい場所にあります。

例えば鼠径部(足の付け根)にも表面近くに血管がありますが、こちらは服を脱ぐ必要があります。

一方、狭心症や心筋梗塞を調べる場合、本来は心臓の血管を直接見られれば分かりやすいのですが、心臓の血管は体表にはなく、心臓自体も常に動いており、血管も細いため、体表からのエコーでは基本的に見ることができません。

脳の血管も同様で、頭蓋骨の中にあるため、実際の脳血管の内部をエコーで確認することはできません。

そのため、頸動脈を見ることで、脳や心臓の血管そのものではなくても、全身の動脈硬化の指標として考えることができます。

実際のエコー検査

ベッドに仰向けに寝た状態で枕を外し、首を伸ばします。
見たい側とは反対方向を少し向いてもらい、その状態で首にプローブを当ててエコーを見ていきます。

エコー検査で評価する内容

「IMT」と呼ばれる血管の内膜と中膜の厚さを確認します。
一般的に1.1mm以上の厚みを異常とすることが多く、隆起した病変を「プラーク」と呼びます。
表面や内部の状態、形などからリスク評価も行います。

血液検査の異常が軽度であっても、この検査で異常があれば、より注意が必要という判断につながります。もちろん逆のことも言えます。

生活習慣病があり、脳卒中や狭心症、心筋梗塞などが心配な方、薬を飲むべきか治療を始めるべきか悩んでいる方、健診で引っかかった方におすすめの検査です。

血圧が高い、コレステロールが高いなど、生活習慣病のある方には当院でもおすすめしている検査です。
検査は怖いものではなく、リスク評価や治療効果の確認にもつながりますので、まずはご相談ください。