• ホルター心電図は、電極シールを胸に何箇所か貼ってコードとつなげ、24時間分の心電図を記録します。大体の重さは40gほどです。

    普通の心電図との大きな違いは、長い時間の記録が可能であることです。ホルター心電図検査で24時間を通して心電図を記録することで、受診時には確認できない時間(例:夜中や寝ている間など)で発作が起きやすいような不整脈や冠攣縮性狭心症などの病気を突き止めることに役立ちます。

ホルター心電図の検査の流れ

受診時に操作方法や記入用紙の説明

小さな心電計と胸に貼った電極シールをコードでつなぎます。実際に心電図の装着と説明にかかる時間は大体30分くらいです。24時間の間記録しますので、ご自宅にお帰りになっても外さずにそのまま1日過ごしていただきます。

行動記録カード記入方法の確認

以下の項目を「行動記録カード」という記録用紙に記入していただきます。

  • 薬を飲むタイミング
  • トイレ
  • 食事
  • 入浴
  • 起床時間、就寝時間
  • 症状があった時(胸痛、動悸、息切れ、めまい、倦怠感など)

症状がある時は本体についているボタンを押すことで、時間が記録されます。

翌日:心電図結果の確認

翌日、来院して心電図を取り外すか、ご自身で外していただいた状態でクリニックへ持ってきていただきます。心電図を受け取ってから機械の解析を行います。通常、当院では解析に1日いただいています。

この検査で分かること

1日の心拍数、脈が速い時・遅い時・その幅がよく分かります。

また「期外収縮」という不整脈の一種(心室性と上室性があり、連続して出る場合やドクンとする、ドキドキするなどの自覚症状を伴うことがある)も確認できます。他にも発作性心房細動を見つけることにつながることもあります。さらに徐脈性不整脈(脈がゆっくりになる)の場合にはペースメーカーが必要となるケースもあります。このように、さまざまな異常を発見できる可能性があります。そしてもう一つ、胸が痛い時の心電図を記録することで狭心症があるかどうかを判断することもできます。

検査を受ける際の注意点

◯なるべく普段の生活に近い状態で過ごす
じっとしているのではなく、いつも通り生活してください。特に安静にする必要はありません。

入浴・サウナ・運動について
記録中は短時間のシャワー浴は可能ですが、湯船につかる、サウナの利用はご遠慮ください。汗で電極シールが剥がれる可能性があるため、激しく汗をかくような運動も控えてください。小さな精密機械ですので、強い衝撃を与えると壊れてしまう可能性もあります。

◯電気毛布や電気こたつなど、波形に影響がある電気機器の使用を控える
ただし注意してほしいのは電気毛布です。これは異常な波形になる可能性があるのでお控えください。どうしても必要な場合は寝る前にあらかじめ布団を温め、寝る直前に電気毛布の電源を切ってください。その他、電気こたつや電気カーペット、低周波治療器なども機械に影響を及ぼすため使用をお控えください。

◯車の運転
検査に支障はありません。

◯ホルター心電図装着中にできない検査も
レントゲン検査、CT検査、MRI検査などは受けられません。

◯服装について
襟元が大きく開いた服では装着した状態が見えてしまう可能性があるためご注意ください。

※機械に電源が入っている間は時間が表示されています。24時間ほど経過すると自動的に電源が切れますので、特に操作は不要です。

今回はホルター心電図について説明しました。例えば脈が乱れる、めまいがする、胸が痛いといった症状があっても、実際に病院に来た時には症状がおさまっていることが多いため、長時間記録することでこうした病気の発見につながることがあります。非常に大事な検査ですが、唯一の難点は湯船に入れないことです。特に暑い時期は汗をかきやすく大変ですが、症状の原因を突き止めるためにはとても重要です。また、皮膚がかぶれやすい方には注意が必要で、あらかじめ保護クリームを塗るなどの対応をしています。